とまり木「終活講座」第4回(最終回)を開催

【生活支援コーディネーター(SC)通信】

令和7年10月30日(木)、とまり木にて「終活講座第4回〜遺言・相続・ペットの未来を考える〜」を開催いたしました。

今回はたかはし行政書士事務所の髙橋さんを講師にお迎えし、人生の終盤を安心して迎えるための準備について、遺言書の書き方や相続の基本、そして近年注目されている「ペットの相続」まで、幅広くわかりやすくお話しいただきました。

講座は堅苦しいものではなく、先生の柔らかな語り口とユーモアを交えた説明に、参加者の皆さんも自然と頷きながら耳を傾けていました。特に「ペットも家族の一員として、将来を考えておくことが大切」という言葉には、多くの方が深く共感されていた様子でした。

そして講座の終盤には、思わぬサプライズが。講師の髙橋さんがウクレレを取り出し、ドラマの主題歌として人気となった「感謝の思いを込めた」歌謡曲を奏でながら、参加者全員で合唱する時間が設けられました。音楽の力で会場の空気は一気に和み、笑顔と歌声が広がるひとときとなりました。歌いながら自然と肩の力が抜け、終活というテーマにも前向きに向き合える雰囲気が生まれていたように感じます。

また、地元の珈琲ボランティアグループ「CURECO珈琲」の皆さんが、淹れたてのホットコーヒーを提供してくださいました。香ばしい香りが会場に広がり、参加者同士の会話も弾み、まるで喫茶店のような温かい空間に。講座の合間には「こんなにリラックスできる講座は初めて」「コーヒーのおもてなしが嬉しかった」といった声も聞かれました。

質疑応答の時間には、実際のご家庭の事情に即した質問も多く、先生も一つひとつ丁寧に答えてくださり、参加者の皆さんの理解も深まったようです。講座終了後には「またこういった機会があればぜひ参加したい」「家族にも話してみようと思う」といった前向きな感想が多く寄せられました。

今後も、地域の皆さまが安心して暮らせるよう、身近で親しみやすいテーマを取り上げた講座を企画してまいります。ご参加いただいた皆さま、そしてご協力いただいた講師の髙橋さん、珈琲ボランティアの皆さまに心より感謝申し上げます。

今回の講座をもって、全4回にわたる終活講座は終了となります。

高齢化が進む現代社会において、地域で安心して暮らし続けるためには、人生の最終段階を見据えた「終活」の取り組みがますます重要になっています。社会福祉協議会では、地域住民の福祉向上を目的に、終活講座の開催を通じて高齢者の不安軽減と自立支援を図っています。

終活講座は、単に「死への準備」をする場ではなく、「今をよりよく生きるための学びの場」です。遺言や相続、医療・介護の意思表示、ペットの将来など、身近なテーマを取り上げることで、高齢者自身が自分の人生を主体的に考えるきっかけとなります。これにより、家族との対話が生まれ、将来のトラブル回避にもつながります。

また、講座を通じて地域の仲間と交流することで、孤立の予防にもなります。講師との対話や参加者同士の意見交換は、知識の習得だけでなく、心のつながりを育む貴重な時間です。音楽やお茶の時間などを取り入れることで、学びと癒しが共存する場となり、参加者の表情も自然とほころびます。

社会福祉協議会としては、こうした講座を継続的に開催することで、地域の高齢者が「自分らしく生きる」ことを支え、安心して暮らせるまちづくりを進めてまいります。終活は、人生の終わりを整えるだけでなく、今を豊かにする大切な一歩となります。

今後も、「とまり木」では地域の皆さまが気軽に参加でき、日々の生活に役立つ情報を得られる場づくりを目指してまいります。

イベント情報は、当社公式SNSやホームページにて随時発信していきます。

[問合せ先] 

吉見町社会福祉協議会地域福祉係 生活支援コーディネーターまで

☎ 0493-54-5228

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